こんにちは。フリーランスエンジニアのなるき(@andsmartlabo)です。
エンジニアを目指す方や既にエンジニアとして会社員の方で、フリーランスエンジニアに興味のある方はいらっしゃるかと思います。
会社員エンジニアをやっていると、その待遇が当たり前になってどうしてもデメリットばかり見えてしまいますよね。
そんな会社員から離れてみてどちらも経験してみると、それぞれ違った良さがあるなぁと感じています。
また、人の立場や考え方によってメリットと捉えられる事、デメリットに捉えられる事が異なるかと思います。
そこで今回は私の経験に基づいてそれぞれ違いを考察していきますので、ご覧ください。
会社員エンジニアのメリット
まずは会社員時代を思い出しながらメリットを挙げてみました。
それではどうぞ!
新しい技術を身に着けやすい
フリーランスよりも、新しいスキルを身につける為に挑戦しやすい環境です。
- 自分で学びたい部署に行ける
- 凄腕エンジニア、マネージャーから学べる
- 社内の技術講習などに参加できる
という意見もあると思いますが、確かに結果を出さなければ人事評価に繋がりませんし、新しいスキルを身に着けるには時間がかかります。
スキルが身に着くまではプロジェクトの戦力になりづらい可能性もあるので、いかに長期的な目標をもって学び続けられるかも重要です。
自分で学びたい部署に行ける
会社の意向によるとは思いますが、希望して人員受け入れがOKであれば、身に着けたい技術を扱っている部署に行くこともできました。
エバンジェリストの役割とは、最新のテクノロジーを大衆に分かりやすく解説したり、啓蒙することです。
引用元:カオナビ
凄腕エンジニア、マネージャーから学べる
社内で噂になっている凄腕エンジニアやマネージャーも見つけやすいと思いますし、社内の為信用度も高いです。その人の下でガッツリ実務を学んでいくこともできます。
凄腕エンジニアだからといって教えるのが上手いとは限りませんが、仕事の進め方や考え方など見習う点は多く存在しているのは確かです。
ただプログラミング技術を得るだけでなく、円滑なプロジェクトマネジメント方法も習得できます。
社内の技術講習などに参加できる
色々な技術講習等に無料で参加できる会社も多いのではないでしょうか。
社内講習ではその分野のエキスパートが講師となるので、しっかりと学ぶことができますし、なにより繋がりを持つことで質問ができます。
これらの観点から、個人的に会社での実務経験は新たなスキルを身に着けるにはフリーランスよりも良いと考えています。
とはいえ自分から手を上げなければ流されてしまい、会社に都合のいい人材になってしまうので注意は必要と感じています。
逆に、フリーランスエンジニアは基本的にアウトプットです。
今まで持っていた武器(スキル)を鍛えるのにはもってこいですが、新たな武器を仕入れるのには向いていないと考えます。
収入の保証
生涯賃金の平均は2億円ともいわれています。
日本のサラリーマンの生涯年収は平均2.5億円といわれています。
しかし、これはあくまでも「平均値」であり、「中央値」ではありません。
中央値で考えた場合、 サラリーマンの生涯年収は2億円程度と推測できます。
引用元:career-picks
潰れる可能性の低い会社に勤めているのであれば、その時点で2億円の予約チケットを手にしたといっていいと思います。
毎月の固定給に加え、ボーナスを楽しみに待つ感じ。
固定給は入るので衣食住の心配も特になく生活でき、なんやかんや休日は趣味にも没頭することができます。
(もちろんエンジニアは技術のキャッチアップもしなければなりませんが。)
フリーランスエンジニアは、案件が取れなければ収入はゼロです。
キャリアが積める
大抵年功序列にしろ、実力主義にしろ、在籍する事でキャリアを積むことができます。
積んだキャリアによってポジションや立場が変わったり、給料アップができますよね。
と思うかもしれませんが、フリーランスの立場になるとその概念が無いため、積み立てるものが職歴しかありません。
キャリアの積み立てができるのは会社員の特権だったんだなと思っています。
基本的にフリーランスは常駐の場合でも外部の人間になるので、立場的にはプロジェクトマネージャー辺りが限界と思われます。
その為、部長や経営層の立場になってみたいんだ!という方にはフリーランスはおススメできません。
人間関係(上下関係)が築ける
環境によるとは思いますが、社内は基本身内なので、容易に幅広く人間関係を築く事ができます。
話しかけにくいよ!との声も聞こえてきそうですが、赤の他人より100倍話しかけやすいはずです。
常駐案件でポジションを与えられる場合にせよ、結局は案件を受ける外部の人なので、社内にある上下関係はどうしてもなくなってしまいます。
社内の縦の繋がりは確かに厄介なこともありますが、よき上司や先輩に出会えたり、悪い事ばかりではないと思っています。
上流工程から参画しやすい
会社の規模にもよりますが、会社員の方が上流工程につきやすいような気がします。
フリーランスエンジニアになると、プログラマー採用が多かったりするのも起因しているかもしれません。
しかしながら、上流工程ばかりでプログラミングは外注、というパターンも出てくるので注意が必要です。
基本的には全工程に携われるようになるのが理想ではないでしょうか。
ただフリーランスでもリーダー経験やプロジェクトマネージャーの経験があれば、上流工程からの採用もされるので、一概には言えません。
フリーランスエンジニアのメリット

自分の好きな技術、案件を選択できる
自分の持っているスキルであれば、という前提条件は付きますが、やりたい案件や極めたい技術を集中して選ぶ事ができます。
また、最悪ブラック案件に出くわしても契約月が終わり次第別案件に行く、ということも自分の裁量で決定可能です。
自分の磨きたい技術を自由に決められるというのは、一番の魅力ではないでしょうか。
休暇をある程度制御できる
案件が終わって一息つきたいな、という時は自分で休みを作ることができます。
例えば
- 現在:1月
- 案件終了予定:2月末
- 案件稼働開始:3月中旬
の様な調整が可能で、案件によっては開始日も調整できる為比較的自由にコントロールできます。
会社員だと有給を取れて数日、ということが多いので、
自分のやりたい事に時間を割けたり、思いっきり羽を伸ばしたい等のリフレッシュができますね。
ただし案件が終了することが前提なので、気に入った案件だと中々離脱できません。
また有給という概念は無いので、もちろん無給です。貯金との相談になります。
月収が上がる
自分がどれくらいのスキルを持っているかにもよりますが、基本的には会社員時代より月収は上がると思います。
ただ注意してほしいのは、「月収」という表現の記載と、その「月収」は額面である点です。
まずフリーランスの為、契約が取れない月が出る可能性は十分に考えられます。
案件が取れない月が長く続いてしまうと年収では会社員時代の方が良かった、なんてオチにもなりかねませんので注意が必要です。
無駄な人間関係がなくなる
会社員のメリットで繋がりを挙げたのですが、いい人間関係もあれば悪い人間関係もありますよね。
上下関係の枠からはある程度外れるので、そういったしがらみからある程度解放されるというのも、ある種のメリットではないでしょうか?

会社を気にせず副業ができる
エンジニアは技術者の流出を防ぐためなのか、副業NGの企業は中々あるように感じます。
そんな禁止事項は特に考えなくて良くなり、やってみたい事にチャレンジできます。
結論:会社員もフリーランスもそれぞれのメリットがある

同じエンジニアといえど世の中には様々な会社が存在するため一概には言えませんが、あえて私の経験から挙げさせていただきました。
会社員もフリーランスも、異なるメリットがあったことが伝わったのであれば嬉しいです。
また読んでいただいている皆様の将来自分がなりたい理想や価値観はそれぞれです。
もしフリーランスか会社員か悩んでいる方がいらっしゃったら、この記事が自分の進んでいきたい方向を見つける一助になれば幸いです。
どちらが正解かなんて答えはなく、結局は自分がどうしたら納得できるかだけだと思っています。